「24時間シート」がユニット以外の介護環境でその機能を果たすことは可能なのでしょうか。
- 入居者が自由に自分らしく暮らすことができるよう、
- 一人ひとりのことを十分把握して、必要に応じてサポートするために、
- 一人ひとりの望む暮らしの情報を職員が共有し、介護者による差の無い介護が受けられること、
そしてそのために、
- 入居者の視点から見て一日の日課に沿ってどんなことをするか、したいか、どんなことなら自分の力でできるか、
- どんなことをしようとすると介護者のサポートが必要になるか
を、介護者の「仕事」のスケジュールから組み込むのではなく利用者の生活日課に時間軸に沿って行っていくという視点に立てば、「24時間シート」は特養にも、小規模多機能生活介護にも、グループホームにもあてはまるツールと言えます。
グループホームや小規模多機能生活介護は、暮らしの継続の場という意味合いも強く、自分の意志により自分らしく暮らす自由という点ではユニットケアと非常に近い生活環境にあります。
職員の関わり方も職員の「仕事のスケジュール」の中で行われるというより、利用者の生活の時間軸を中心にした日課に沿ったサポートをしていることからも「24時間シート」が活きてきます。
利用者一人ひとりの状況を、生活の個々の場面で自分で出来ること・出来ないこと、どこをどのようにサポートしたら良いかについて十分にとらえられている環境にあります。
これを職員個々の頭の中の情報としてではなく「24時間シート」という形で持つことで、情報共有、リスク等の注意点、変化への対応も可能にして、より良いサポートにつなげることができます。