デマンドやウォンツを中心に作成された「24時間シート」
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「24時間シート」と現存システムは上図のように目的も内容も異なっているため、今後この2つの共用を図っていくためには以下の視点で運用していくことが必要です。
まず、
①目的の異なる情報が見える仕組みが必要です
「24時間シート」には、ニーズ・デマンドが時間軸で日課として表されているため、ニーズを中心として介護者の仕事を軸に計画された現存システムの情報を重複することなく、且つ一緒に使っていける仕組みが必要です。また、性質の異なる2つのものが一人の利用者にとっては一つの情報として使われることも必要です。さらに言えば、違う目的に対応しやすいように識別されていることも求められます。
②「24時間シート」を作成する際、使用する際には、何を情報源としたものかを明確にしておくことが必要です。
③現存システムの情報と「24時間シート」情報を共用することが必要です。
④現存システムの情報が引用出来る仕組みが必要です。
⑤現存システムの介護者の勤務管理、施設スケジュール管理との連動が必要です。
「24時間シート」を使って実際のユニットケアを動かすには、要員確保をしなければなりません。次のようなステップで勤務割作成の現存システムと連動させてこれを可能にします。
ユニット単位での時間帯別の必要人員を把握⇒常勤・非常勤別に必要人員の貼り付け⇒週、月単位の特殊要素の加味⇒勤務割作成
⑥現存システムの介護サービス計画実施記録(ケース記録)が使える仕組みであることが必要です。
「24時間シート」も「介護サービス計画」もPDCAサイクルにおけるPlanですから、実施(Do)後のCheck、Actionにつながる仕組みがなくてはなりません。現存システムの「介護サービス計画」は、ケース記録をはじめとする各種の実施・実績記録に連動し、結果を分析するように仕組まれていますが、「24時間シート」のデマンドに基づき実施したことについても、実施してみてそのまま継続することなのか、内容を変えるべきなのか、やめるべきなのか等が評価・見直しされなければなりません。そのためには「24時間シート」のデマンド部分の実施の記録が現存システムの実施記録システムにも連動しなければなりません。
⑦保険請求システムとの連動が必要です。